田中林業株式会社 沿革

永禄2年(1559年)
初代彦左衛門
近江(滋賀県)から三重県に住まいを移し
農業に携わる

正徳年間(1711~1716年)
5代彦左衛門
農閑期の波瀬村の作業として
雑木を伐採し杉の植林を開始した

天保年間(1830~1844年)
12代彦左衛門
食料飢饉の中、米、麦、粟、きび、
ひえを買い集め波瀬村を救う。
村民は恩返しとして「天保飢饉林」
の植林を進め完了

江戸後期
酒造業にも携わる

明治初期
14代彦左衛門
酒造業を廃し、造林業に専念する

昭和32年
16代彦左衛門 
加賀林業株式会社を買収
田中本家山林部から田中林業株式会社に
社名変更

昭和46年(1971年)
17代田中善彦
代表取締役社長となる

※波瀬村は現在の松阪市飯高町波瀬地域のこと

社歴

松阪市内より櫛田川をさかのぼること約60km。三重県の中央西端部奈良県境に位置し、中央構造帯の多雨地で急峻であるが杉・桧生育の適地である。

明治18年酒造業より転じて林業先進地の吉野地方に倣い、本格的に林業に着手した。製材業も手がけ、第二次世界大戦中僻地のため軍用材の供出を免れ、戦後の町村合併による村有地上権山林の購入も安易にできたこともあり、安定した法正林化を進めることができた。昭和32年に田中林業株式会社を設立し、昭和45年に属人の森林施業計画の認定、平成6年には法人経営改善計画の認定を受けて、面積約2,000ha(個人・法人合計)を経営する。昭和50年頃より間伐・択伐による長伐期育成と施業困難地の雑木材(有用樹種)化に努め、限りなく自然に近い山造りを実行している。

社訓を『よい種、よい苗、よい管理』とし、植栽本数をha3,000~4,000本を基本とするも、近年は低コスト化を図る施業にも取り組み、枝打ち適期3回以上、除伐を行い優良材の生産に努め、自社伐出市場直販(年間取扱材積8,000㎥)としている。
林業用機械の導入と管理のための林道、作業道は公共事業を積極的に進め、現在林道密度はha約40mとなっている。

その他、高山系植物園を開園し、地域の村おこし事業に積極的に参加するとともに、平成9年からは地域の高齢者福祉事業を実施しながら更に関係機関の理解を得て林業と市全体の活性化に取り組んでいる。

代表挨拶

思いやりのある人間関係は、企業を伸ばす。

代表取締役 田中 善彦

現在、弊社が存在していることは、従業員一人一人の汗と油の結集であると共に、先祖のお陰でもあります。
しかし、もっと大切なことは、社会に役立っているということです。
そこで、もっともっと社会のお役に立ちたいと思い、どうすればそれが実現できるかと考えましたところ、芯をつくることだと思いました。

立木にも芯があるように、企業には芯が必要です。その根本は、みなさん一人一人に芯がありますが、その芯を統一して、強い芯にすれば、今以上に社会に役立つことができ、企業も伸びます。
その芯とは、思いやりです。本当に相手のためを思うならば、言いたいことを言うべきです。また、行動すべきです。それが思いやりではないでしょうか。安易な妥協は、人生をムダに過ごしてしまいます。

言いたいことを言い、行動する者は、企業の芯に沿っているかいないかによって判断しなければなりません。
したがって、いつまでも、永遠に続く思いやりのもとを理念という言葉によって表しています。
よく理解して、理念を中心に「思いやりのある企業づくり人づくり」を、みなさんと一緒にしようではありませんか。

概要・アクセス

社名 田中林業株式会社
設立 昭和32年
資本金 1,600万円
所在地 本社 三重県松阪市飯高町波瀬213
TEL:0598-47-0005
FAX:0598-47-0647

関連事業

社会福祉法人 有徳会

波瀬植物園

田中家資料館

関連資料

見て知る田中林業

大径木写真集